てくなべ (tekunabe)

ansible / network automation / 学習メモ

[Ansible] AI で Playbook を生成する Ansible Lightspeed のクローズドベータ申込みとお試し

はじめに

先日の AnsibleFest 2023のキーノートでも発表がありましたが、AI で Playbook を生成する Ansible Lightspeed が2023年後半に提供予定されています。

以前から、申し込めばクローズドベータ版が利用できるようだったので、申し込みをして待っていたところベータとして使えるようになりました。

もう少し待てば一般提供されて申し込みは不要になるとは思いますが、クローズドベータへの申込み方法と VS Code 側の設定、試したことをまとめます。

クローズベータへの申し込み(要 GitHub アカウント)

申込みは以下のページからです。ページ下部のフォームに、メールアドレスや GitHub アカウントなどの必要事項を入力して送信します。

www.redhat.com

GitHub アカウントは、あとで VS Code から認証するために必要です。

Organization への招待が届くので Join

しばらく待つ(私の場合は2週間ちょっと)と、招待が届きます。

招待の実態は、ansible-lightspeed という GitHub Organization への招待です。

Organization の招待は7日で期限が切れてしまうので、招待メール内のリンクから Join します。

他にも、申込みに入力したメールアドレス宛に「Red Hat Ansible welcomes you to a Closed Beta」というタイトルのメールが届いていました。

少なくともここまではクローズドベータ固有の手順可と思います。

VS Code の設定と連携

今度は、VS Code 側の設定です。

拡張のインストール

まず、Ansibleの拡張をインストールしていない場合はインストールしておきます。

settings.json の設定

Lightspeed を有効にしたいスコープの settings.json で以下の設定を入れます。デフォルトはいずれも false です。

// ...(略)...
  "ansible.lightspeed.enabled": true,
  "ansible.lightspeed.suggestions.enabled": true,
// ...(略)...

認証

VS Code のアクティビティバーにある Ansible のアイコンをクリックします。このアイコンがない場合は、拡張が古い可能性があるので、確認して最新版にバージョンアップします。

アクティビティバーの Ansible のアイコンから操作

表示された Connect ボタンを押すと、ブラウザで認証用のページが表示されます。Login with GitHub ボタンを押して、申込時に指定した自分の GitHub アカウントでログインします。

認証

ログインすると、利用規約が表示されます。2023年7月までの利用であることとや制限などが書かれています。詳細は直接ご確認ください。問題なければページ下部の承諾的なボタンを押します。

利用規約

続いて表示される以下の画面で、Authorize を押します。

Authorize

VS Code を開くかどうか聞かれるので開きます。

VS Code を開く

これで、認証が済みました。VS CodeConnect ボタンがあった箇所からはボタンが消え、以下のような表示になりました。

接続、認証済み

なお、Connect を押してからここまで1分以内に操作を終える必要があります。私は利用規約を確認している間に時間切れになってしまったので、再度 Connect から操作し直しました。

おためし

一通り準備ができたので試してみます。

タスクの name自然言語で処理したいことを書いて改行すると、下のステータスバーの Lightspeed の左のアイコンががぐるぐる回り、少し経つと候補がグレーで表示されます。これで良ければ、Tab を押して必要に応じて修正といった流れです。

commandsshow version と指定してほしかったですが、name の書き方は改善の余地が大いにありそうです。

[2023/06/03 追記]

ためしてみたときの YouTube Live の動画を貼ってきます。

www.youtube.com

おわりに

ほんの少しひと足早く Ansible Lightspeed をクローズドベータとして体験する準備ができました。

AnsibleFest 2023 では、Context を読んで候補を提示してくれるデモがあったりしたので、私もいろいろ触ってみたいと思います。

参考

www.publickey1.jp

[2023/06/10 追記]

ansible/ansible-lightspeed というリポジトリVS Code の設定の件の説明が書かれていました。

github.com

[2023/06/26 追記]

公式ブログによる解説

www.ansible.com