書籍「Safety‐1 & Safety‐2―安全マネジメントの過去と未来」
Safety‐1 & Safety‐2―安全マネジメントの過去と未来
- 作者: エリックホルナゲル,Eric Hollnagel,北村正晴,小松原明哲
- 出版社/メーカー: 海文堂出版
- 発売日: 2015/11/01
- メディア: 単行本
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Safety‐1 、Safety‐2 という考え方について
Safety-1 は、うまくいかない要因を排除しようという考え方の安全マネジメント。 Safety-2 は、うまくいく理由を理解して、うまくいくようにしようという考え方の安全マネジメント。Safety-2 の考え方に興味を持ったので読みました。
たとえば、インシデントのなぜなぜ分析は良くすると思いますが「うまくいったことのなぜなぜ分析」はしたことありますでしょうか?読みながらそんな問いかけを思い浮かべました。
うまくいったことは認識しずらく、測定もしずらい。けれど、そこと向き合うのが Safety-2。
個人的な気付きと解釈
- Safety-1 は、プレッシャーを受けやすい。
- Safety-2 は、モチベーションを保てる。
- これら2つは排他関係ではなく、Safety-2 は Safety-1 を補完するような関係。
- うまくいかないことの原因は、そもそも線形でたどれるほど単純ではない。要因特性図を思い浮かべればは分かる。
- なのでうまくいかない原因らしきものを捉えても同じようなことは起こる。
- それをよりもうまくいくことに真面目に向き合うべき。
難しく、飲み込みきれない部分も多いですが、考え方の枠が広がった気がします。 ほかの分野にも応用できる部分もありそうです。