てくなべ

ansible / network automation / 学習メモ / 思考メモ

Red Hat Summit 2026 のキーノートで気になったキーワード(主に自動化方面)

はじめに 2026/05/11-14 (現地時間)、アトランタで Red Hat Summit 2026 が開催されています。例年通りキーノートは YouTube Live で視聴できました。新しいプロダクトや構想の他にも、日産自動車から日本の方が登壇されていたのが印象的でした(参考リンク…

タスクの変数を減らす

はじめに (タイトルがAnsibleの話みたいになってますが別の話です) 先日の記事「自動化の難易度は機能とパラメーターのセットで考える - てくなべ」で、自動化とパラメーターは切っても切り離せない旨を書きました。 このことは「パラメーターが少ない方が…

レビュー要・不要の議論の前にレビューの目的を揃えたい

昨今、生成AI によるコードレビューの自動化が発達して「人間のレビューは必要か?不要か?」という論をよく見かけます。 私は流されやすいところももあり、必要論も不要論も「それもそうだな」と、ある種の早合点してしまう傾向があります。 必要か不要かを…

ファイアウォールのポリシーの設定変更の難しさとその自動化の難しさを考える

はじめに ネットワークの運用作業で、ファイアウォールのポリシーや ACL の設定追加、変更、削除(以降、ポリシー設定)はよくあるのではないでしょうか。そして、なかなか大変なこと(詳細は後述)も多いです。この大変さを解消する手段の候補として自動化…

リードタイムと会議体

はじめに 業務を効率化しよう、という話の時によく出てくる時間に対する概念が、リードタイムとプロセスタイムという考え方です。 プロセスタイム: 何かを実際に作業している時間そのもの リードタイム: 待機やコミュニケーションを含めた、最初から最後まで…

[Ansible/AAP] 実行環境(EE: Execution Environment)を1つにまとめる必要性と分ける必要性

はじめに AAP(Ansible Automation Platform)や ansible-navigator(のデフォルト)では、コンテナ内で Playbook を実行する仕組みになっています。 この Playbook を実行するためのコンテナ環境のことを、実行環境(EE: Execution Environment)と呼びます…

自動化の難易度は機能とパラメーターのセットで考える

はじめに Ansible のような自動化ツールを扱っていると「自動化できるか、できないか」のような調査をすることがあります。 この手のものは、機能面だけは判断できないなと思うことがあるので、簡単ですが自分の考えをまとめます。当たり前のことばかりかも…

[Ansible] github.com/ansible 配下のリポジトリでコミット署名が必須になる(2026/03/16 から)

はじめに Ansible 本体や関連ツールは GitHub の ansible という Organization のリポジトリで管理されています。 (コレクションは別 Organization の ansible-collections など) ギリギリのタイミングで知ったのですが、2026/03/16 から https://github.c…

[Ansible/AAP] ジョブの状態(成功、失敗など)の GUI と API でそれぞれ確認する

はじめに AAP (Ansible Automation Platform) はジョブの状態を API で取得できます。 レスポンスボディの JSON のうち、status を見ると、実行中なのか終わって成功したのかなどを確認できます。一方、failed という、これまたある意味状態を示しそうな項目…

ドキュメント自動生成の前に考えたいこと

はじめに 技術の進歩は早く、少し前に「あんなことできたらいいなぁ」と思っていたことが、結構身近に感じることも多くなりました。 ドキュメントの自動生成もその一つです。 ですが「できるようになった」=「やるべき」とは限りません。仮に誰も(AI含め)…

[Ansible] tagged, untagged, all タグを Playbook 内で適用すると警告が表示されようになった(ansible-core 2.20.0 から)

はじめに Ansible には、Playbook 内の実行するタスクを細かく制御するためのタグという機能があります。例えば、ansible-playbook コマンドのオプションで --tags sakana を指定したら、sakana というタグが適用されているタスクのみが実行される、というも…

JANOG57 Meeting in OSAKA オンライン参加レポート

はじめに 2026/02/11-13 に JANOG57 Meeting in OSAKA が開催されました。ホストはさくらインターネットさんです。 www.janog.gr.jp 現地参加はできませんでしたが、オンラインで参加しました。 登録者数は 6,000人を超え、実際の入場者数も合計 5,000 人を…

[Ansible] to_json や to_nice_json フィルターで日本語が Unicode エスケープされないようにする

はじめに Ansible には、いい感じのフォーマットの JSON に変換するためのansible.builtin.to_nice_json フィルターがあります。 tekunabe.hatenablog.jp 日本語(おそらく非ASCII)が含まれているとデフォルトでは以下のように Unicode エスケープされます…

[Ansible/AAP] コンテナ版 AAP のアンインストール方法

基本は Playbook ansible.containerized_installer.uninstall の実行 コンテナ版の AAP (Ansible Automation Platform) のインストール用コレクション ansible.containerized_installer の中には、ansible.containerized_installer.uninstall という Playboo…

GitHub で プルリクエストを無効化したりコラボレーターに制限できるようになった

はじめに GitHub のプルリクエストの利用制限ができるようになったことを、以下の記事で知りました。 github.blog 具体的には、プルリクエストを完全に無効化したり、そのリポジトリのコラボレーター権限のユーザーに制限できるとのことです。 今まで、Issue…

Visual Studio Code 上で GitHub Copilot による差分レビューをする

はじめに いままで、GitHub Copilot に依頼するレビューは、「GitHub 上で PR (プルリクエスト)を出すときに、レビュアーに copilot もアサインすることで、差分をレビューしてくれる」という仕組みを利用していました。 まずは Draft 状態で GitHub Copil…

[Ansible/AAP] アップストリーム版の AAP MCP Server を手元で起動して使ってみた

はじめに AAP を自然言語で操作できるようになる AAP MCP サーバー(現状Technical Preview 段階)を以前の記事で書きました(以降「前回の記事」)。前回の記事では、AAP のドキュメントをベースにしながら、AAP のインストラーを利用して AAP とセットで構…

[Ansible/AAP] 自然言語で AAP を操作できる AAP MCP サーバーをためしてみた

1. はじめに 「Ansible と AI」といえば、Playbook を生成したり、ドキュメントを生成したりできる「Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant」が先駆け的な存在で登場しました。 最近は、それだけでなくAAP(Ansible Automation Platform) を自…

[Ansible/AAP] ボタンぽちっ、で準備できる AAP のサンドボックスを触ってみた

はじめに 以前、@rhdevelopers のポストで知ったのですが、Red Hat 社提供の AAP のサンドボックスがあるようです。 学習と検証目的で30日間利用可。ライセンスは必要ですが、簡単に取得できるトライアルライセンスでもOKです。 Explore Ansible Automation …

[Ansible] network_cli で libssh を利用する場合 KexAlgorithms などを変数でも指定できる

はじめに Ansible からネットワーク機器に ansible.netcommon.network_cli コネクションプラグイン)で接続するに、内部的に paramiko を利用するか libssh を利用するかを ssh_type オプションで選択できます。 このうち、 libssh を利用する場合(ansible.…

[Ansible] ansible_date_time のようなトップレベルのファクト変数が非推奨になった (ansible-core 2.20.0 から)

はじめに Ansible には、OSのバージョンやIPアドレスなどのシステム情報を収集する仕組みがあります。これらのシステム情報をファクト(fact / fatcs)と呼びます。 ファクトは、ansible_ というプレフィックスを持つ変数や、変数 ansible_facts の中に入る…

[Ansible] 2025年の Ansible 関連リリースや動向まとめ

この記事は Ansible Advent Calendar 2025 の 24日目の記事です。 はじめに 2025年もまもなく終わりです。 ここ数年、自分のなかで定番化している、アドベントカレンダーのタイミングでその年の Ansible 関連のリリースや動向のまとめを書きます。 例年通り…

書籍「ネットワーク図の描き方入門」は描き方も省略の仕方も学べて1年目に読みたかった

この記事は ネットワーク Advent Calendar 2025 の 22日目の記事です。 はじめに 2025年12月22日に「ネットワーク図の描き方入門 分かりやすさ・見やすさのルールを学ぶ」という書籍が発売されました。一部書店では先行発売されていたので先日さっそく購入し…

[Ansible] Juniper 向けコレクションは juniper.device に統合。 junipernetworks.junos はアーカイブ予定

この記事は Ansible Advent Calendar 2025 の 10日目の記事です。 はじめに 2018年に、Ansible の Juniper ネットワーク機器向けの「モジュール」は2種類あるという記事を書きました。 その後、モジュールやロール、Playbook を束ねる「コレクション」という…

ansible-core 2.20.0 がリリース。便利そうな点と注意点

はじめに 2025/11/04 に ansible-core 2.20.0 がリリースされました。 コードネームは「Good Times Bad Times」です。 www.youtube.com CHANGELOG などでぱっと見で気になったことを簡単ですが、まとめます。 先に、リリースの時によくチェックするドキュメ…

Ansible のドキュメントがRead The Docs への移行で URL が変更される(2025/11/10予定)→完了

はじめに ※ 移行前に記事を書きましたが、2025/11/10 20:00 (JST) 確認時点で移行が完了していました。記事を書いた当初の理解が違っていた事がわかったので全面的に修正しました。 「Ansible のドキュメント」と聞いて思い浮かぶのは https://docs.ansible.…

「構成管理」が分からない

はじめに 「構成管理ツール」と聞いたら、どのようなツールを思い浮かべますか? アンケートです。「構成管理ツール」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?— よこち (@akira6592) 2025年10月22日 本ブログでよくとりあげる Ansible も「構成管理」ツ…

git switch / git restore コマンドが EXPERIMENTAL なコマンドじゃなくなった

git

数年間 THIS COMMAND IS EXPERIMENTAL だった git checkout とは異なり、ブランチの切り替えに特化した git switch がありますが、長らく(数年)公式ドキュメントの説明ページには以下の記述がありました。 git 2.50.0 の git switch のページから THIS COM…

データベーススペシャリスト試験受験記&CBT化前のポエム

はじめに 2025年秋期のデータベーススペシャリスト試験(DB)を受験してきました。 去年の不合格の受験です。まだ午前Ⅰの免除の期間だったので受験しましたが、相変わらず太刀打ちできなかったので、確実に不合格です。 この記事では、ちょっとしたふりかえ…

[Ansible/AAP] AAP 2.6 のざっくり概要(新機能やアップグレードパスなど)

はじめに AAP(Ansible Automation Platform) 2.6 のドキュメントが公開されました。 docs.redhat.com 製品ライフサイクルのページで AAP 2.6 の GA (General availability) が 2025/10/01 と記載されていますので、まもなくダウンロードページで 2.6 が選択…