■ はじめに
2018/06/13 -15 に幕張メッセで開催された Interop Tokyo 2018 に参加してきました。
今回は、Ansible というキーワードを中心にしてブースを回ってみました。 回ってみた各ブースなどで紹介していただいた内容を簡単ですがまとめます。
■ Show Net
一括設定
現物は見逃してしまいましたが、以下のツイートを後で見かけました。 一括設定に Ansible Tower が利用されていたそうです。
Ansible Towerで一括設定!!(≧∇≦)#interop18 pic.twitter.com/RlOxoBExHP
— もりはや (@morihaya55) 2018年6月15日
■ セイコーソリューションズさん
SmartCS と Ansible の連携(参考出展)
コンソールサーバー SmartCS とAnsible (+AWX) を連携することにより、IP到達性がない機器にも操作できるという構成でした。
紹介されていたユースケースは以下の2つです。
- 機器のICMP死活監視が落ちたら、コンソールポート経由で情報を取得する
- コンソールポート経由でIP設定を行う
いずれも、コンソールサーバーを活用することで、今まで思いつかなかったようなユースケースに感じました。
■ アラクサラネットワークスさん
サードパーティモジュール ax_*
日本のネットワーク機器ベンダーの Ansible 対応状況(Alaxala・APRESIA)でもご紹介しましたが、会員サイトから Alaxala モジュールがダウンロードできるようになっています。
応用的なケースとして、AX3660Sに搭載されているオンボックスなPythonを利用して、機器自身で機器側のイベントを検出して Ansible Tower を呼ぶ、という方法も紹介されていました。
■ A10ネットワークスさん
a10_* モジュールの紹介と活用例
サードパーティモジュールとして以下のリポジトリでA10モジュールが提供されているそうです。 詳細は聞きそびれてしまいましたが、こちらかと思います。 https://github.com/a10networks/a10-ansible もともと機器側にあるAPIを呼び出す仕様だそうです。
また、活用例の図も見せていただきました。 Ansible が中心となり、OpensStack 経由で vThunder を起動させて設定をする構成です。 プロビジョニングする構成が新鮮でした。
■ Zabbix
システナさんのコーナーで、Ansibleの導入支援や、モジュール開発について紹介されていました。
■ ジュニパーネットワークスさん
弊社エンジニアによるセッション「ネットワーク運用自動化こと始め」の中でもAnsibleが取り上げられていました。
■ 所感・まとめ
思いのほか Ansible という言葉を見かけました。視野が狭かった可能性は大いにありますが、類似の構成管理ツールの名前は見かけませんでした。今まで標準モジュールばかりウォッチしていましたが、ベンダー自身がサードパーティモジュールとして提供しているものものあり、今後も増えてくるかも知れません。 今後も Ansible とネットワーク機器との関わり方には注目していきたいと思います。