--clear
オプションでクリア
venv には、作成した仮想環境を初期状態にクリアする--clear
オプションがあります。
python -m venv --help
によるヘルプ表示抜粋
--clear Delete the contents of the environment directory if it already exists, before environment creation.
activate
している状態であれば、いったん deactivate
したうえで、以下のように実行します。
python -m venv --clear 対象の仮想環境ディレクトリ
python
は python3
など、各環境に読み替えてください。
お試し
新しく仮想環境を作成し、パッケージをインストールし、クリアしたらそのパッケージがないことを確認します。 Python 3.7.1 で試しています。
$ python3 -m venv testenv # 仮想環境 testenv の作成 $ source testenv/bin/activate # 仮想環境 testenv の有効化 (testenv) $ pip install netmiko # パッケージ(ここでは netmiko)のインストール Collecting netmiko Using cached https://files.pythonhosted.org/packages/83/a7/2d77f332ecf44909e70002cb20dbabfe8bd7bb1c552b67a2a75349fe1598/netmiko-2.3.0.tar.gz (...略...) (testenv) $ pip list | grep netmiko # あることを確認 netmiko 2.3.0 # ある (...略...) (testenv) $ deactivate # いったん仮想環境を抜ける $ python3 -m venv --clear testenv # --clear で初期状態にクリア $ source testenv/bin/activate # 再度、仮想環境 testenv の有効化 (testenv) $ pip list | grep netmiko # ないことを確認 (testenv) $ # ない
参考
いままで、初期状態にクリアするときはディレクトリを一旦削除して同じ名前の仮想環境を作り直していたのですが、以下の本の「Chapter 03 Python プロジェクトの構成とパッケージ作成」で、venv の --clear
オプションで一発で初期化できることを知りました。
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