はじめに
Ansible Tower 3.8.0 がリリースされました。
リリースノートから個人的に気になった追加点、変更点をあげます。(詳細まだ追いきれておらず、独り言のような箇所もあります)
全体的には、組織内で content(≒ collection?) を管理する運用を支援する機能がふえた傾向のようです。
[2020/11/19 16:10 追記] 現在、公式ドキュメントの latest が 3.7 系に戻ってしまっているようです。
リリースノート
ライフサイクル
(引用は、個別に明記した個所以外はすべて 3.8.0 のリリースノートから)
■ Private Automation Hub の同梱
Updated the Tower installer to include Automation Hub, which collectively serves as the Ansible Automation Platform installer
先日の Ansible Fest でも発表があった、 Private Automation Hub。自前の Automation Hub といったところでしょうか。
組織内で content を管理する運用を支援する大きな機能が追加された形かと思います。
■ ライセンス認証方式の変更
Updated Tower licenses to a subscriptions-based model that requires customer credentials or a subscriptions manifest
customer credentials か subscriptions manifest へと変更。manifest file の取得方法はこちら。
ライセンスファイルをアップロードする方式はなくなったようです。
- 参考公式ドキュメント
アップグレード時の考慮事項(Import a Subscriptionから引用)
Even if you already have valid licenses from previous versions, you must still provide your credentials or a subscriptions manifest again upon upgrading to Ansible Tower 3.8.
■ YAML によるインベントリソースをフルサポート
Updated inventory sources to allow configuration via full YAML inventory plugin configuration
3.7 でもできないこともなかった気もしますが、改善され、フルサポートという形になったようです。
情報ありがとうございます。
・Automation Hub は Private Automation Hub です。
— すぎむら (@sugitk) 2020年11月19日
・ライセンスファイルの代わりに manifest をアップロードするようになったということです。
・インベントリプラグインのフルサポートはかなり大きいいです。これまでは指定したくてもできない場合がありました。(EC2 や vCenter の tag とか)
- 公式ドキュメント docs.ansible.com
■ カスタムログインページで HTML を利用可能に
Added the ability to include HTML in the Custom Login Info presented on the login page
ログイン画面は、案内文などを追加できる機能がありましたが、そこで HTML タグが利用できるようになりました。リンクはったりするのに便利かもしれません。
■ content provider に Automation Hub を指定可能に
Introduced Automation Hub as the content provider for Ansible Tower
そもそも content provider とはなんでしたっけという状態ですが・・。
公式ドキュメントの Credential Type のページに関連しそうな説明がありました。
■ 組織ごとに Automation Hub を content sources として指定可能に
Introduced the ability to configure content sources, including Automation Hub, on a per-organization basis
こちらも、組織内で content を管理する運用を支援する機能のようです。
■ ansible.tower
collection や awx
設定情報の import/export が可能に
Introduced the import/export feature for ansible.tower collections
Introduced the import/export feature for awx-cl
(おそらく末尾の i
が抜けてしまっています)
Ansible Tower 上の、プロジェクト、ジョブテンプレート、ユーザーなどの情報を JSON ファイルとして、エクスポート、インポートできるようになりました。以前 AWX 側で試したときは、認証情報そのものまでは流石に含まれませんでしたが、
また、記憶では tower-cli
が現役の頃は類似の機能として tower_* モジュールに send/receive
というものがあった気がしますが、それが置き換わったということだと思います。
- 参考公式ドキュメント docs.ansible.com
■ RHEL 7 が Deprecated
扱い
Deprecated Red Hat Enterprise Linux 7 as a supported operating system for a Tower node, which will be removed in a future release
Ansible Tower のインストール先とし Red Hat Enterprise Linux 7 が Deprecated
扱いとなりました。将来的に対象外。
- 参考公式ドキュメント docs.ansible.com
(Prerequisites and Requirementsから引用)
The next major release of Ansible Tower will not support Red Hat Enterprise Linux 7 or CentOS (any version) as an installation platform.
■ CentOS が Deprecated
扱い
Deprecated CentOS as a supported operating system for a Tower node, which will be removed in a future release
Ansible Tower のインストール先として CentOS が Deprecated
扱いとなりました。将来的に対象外。
- 参考公式ドキュメント docs.ansible.com
(Prerequisites and Requirementsから引用)
The next major release of Ansible Tower will not support Red Hat Enterprise Linux 7 or CentOS (any version) as an installation platform.
■ Approval node の改善
Fixed workflows so that certain users can now edit approval nodes
詳細は分かりませんが、編集できなかったケースがあったのが編集できるようになったようです。
おわりに
おそらく、後日、目玉機能については公式ブログでも取り上げられるのではないかと思います。