はじめに
2022/06/15-17(現地展示期間として)に開催されたInterop Tokyo 2022に参加してきました。
毎年のネットワークのお祭り的な位置づけとして、毎年楽しみにしています。去年と比べて来場者数はだいぶ増えたようです。
今年も ShowNet のさまざまな機器や、気になるブースがありましたので、いくつかまとめます。
■ ShowNet
今回ははじめてShowNet のウォーキングツアーに参加しました。一人で眺めてるだけでは理解できないものや、そもそも目が行き届かないところも知ることができて、大変有意義でした。
気になったもの、言葉をピックアップします。
総帯域 1.02T !!
想像ができないレベルです。半端な分は構築用の10Gの 2本だそう。
SRv6
今回は IPv6 のリンクローカルアドレスだけでバックボーンのルーティングをされていたようです。
明示的なアドレス設定もしていなかったようです。「設定」が不要ということは「設計」も不要ということなのだと思います。
マイクロ SID
SRv6 自体に詳しくないのですが、SIDを小さくした仕様のもので相互接続の検証をしていたようです。
HDMIケーブルが直接刺さる?
詳細聞きそびれてしまいましたが、ネットワーク機器にHDMIケーブルが刺さっているという不思議な状態のものがありました。
LCユニブーツコネクタ
すごいですね・・。サーバー、インスタンスだけでなく、物理パーツの高密度化も進んでいるようです。
光回線切り替えロボット ROME mini
光回線の切り替えロボットの小型版。
実際動いているところは見れませんでしたが、物理的にがちゃがちゃうごくのでしょうか。 もしかして気づいてないけど動いてたのかも知れません。
SmartCS の REST API
プレスリリースされたばかりの機能が、早速使われているようです。
PTP
NTPより精度が高いという程度しか知らず、具体的にどのようなケースで有効なのかわからない状態でした。
5G基地局はマイクロ秒レベルの同期が必要だそうで、ユースケースの一つのようです。
何に使われるの?が知れるのはありがたいです。
■ 各社ブース
いくつかブースやセミナーにお邪魔しました。
アラクサラネットワークスさん
https://f2ff.jp/2022/interop/exhibitor/show.php?id=1097&lang=ja
「AX-Network-Manager(AX-NM)」という、ネットワーク機器の運用管理ソフトのご説明をしていただきました。
各ネットワーク機器の情報を収集してWebが画面上でかんたんに確認できたり、テンプレートを使った設定の流し込み機能があるそうです。
参照系の機能についてはマルチベンダ対応で、Ciscoの機器からSNMP経由で取得した情報の画面を見れました。
各種管理情報を手動でドキュメントで管理する場合、うまく管理しないと実機とドキュメントで整合性が取れなくなってしまうことがあります。このソフトウェアのように、実機から情報を取得してくれると実機を都度見に行かなくてもいいので、管理やトラブルシューティングもしやすいかなと思いました。
情報をエクスポートする機能もあるそうです。
オンプレミス版もクラウド版もあるとのことなので、環境に適したものを選べますね。
印象的だったのは、裏でAnsibleのPlaybookを実行できる点です。組み込みのPlaybookの他、カスタムのPlaybookも仕込めてそうです。
後で調べてみると、データーシートのPDFに「2.1.18 スクリプト設定」という項目があり、Playbookが利用できる旨の記載がありました。
セイコーソリューションズさん
https://f2ff.jp/2022/interop/exhibitor/show.php?id=1197&lang=ja
事前に情報をチェックしたいましたが、コンソールサーバー SmartCS が REST API に対応したとのことです。
これまでも Ansible 対応によって他システムとの連携が図られてきましが、汎用的に呼び出せる REST API に対応したことで、さらに連携がしやすくなったのだと思います。
たとえば、作業端末が Windows の場合でも PowerShell から自動化できそうです。
本ブースでは、ご縁がありまして「SmartCSとAnsibleで広がるネットワーク自動化の可能性」というタイトルの収録動画を流していただきました。ありがとうございます。
資料は以下にアップしてあります。
ジュニパーネットワークスさん
Apstra に興味があったので、『DCネットワークで悩んでいませんか?マルチベンダ対応の「Juniper Apstra」が提供する自動化以上の価値』という展示会場内セミナーに参加させていただきました。
意図した情報をシステムに定義して、デバイスにあった形のコンフィグを生成・設定し、その後も意図通りであるかを継続的に診断する仕組み。
定義と実態があっていないと、定義が信頼できないものになってしまうので、実態とあっているかどうかチェックできるのは心強いですね。通常の監視ではな見ない、例えばルーティングテーブルもチェックできるようです。
コンフィグはJuniperによって保証されたコンフィグが生成されるようで、ユーザーとしては細かいところを気にしなくても良いメリットもありそうでした。
EVPN/VXLANによるIPファブリックのDCネットワークアーキテクチャに特化しているようで、ニーズにハマると良さそうだなと思いました。
もともとはJuniper製品でなかった経緯もあってか、マルチベンダー対応(Juniper、Cisco、Arista、SONiC)なところも特徴です。
導入事例 https://www.slideshare.net/techblogyahoo/yjtc18-a1
Juniper vLabs(Apstra を含むオンラインラボ) https://jlabs.juniper.net/vlabs/
古河電気工業さん
https://f2ff.jp/2022/interop/exhibitor/show.php?id=1167&lang=ja
FITELnet F シリーズのアーキテクチャーを説明していただきました。CPU のコアが4つあり、2つはルータOS用、残り2つで Linux コンテナを動かせるそうです。
ルータOSとコンテナの連携機能もあるようで、活用するにはアイディア勝負になるかなと思います。
ヤマハさん
https://f2ff.jp/2022/interop/exhibitor/show.php?id=1078&lang=ja
今年の秋発売予定で SFP+ スロット搭載の RTX1300 を見に行きました。
関連記事: https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/event/1417401.html
注目度は高かったようで人がよく集まっていました。
このシリーズはこれまでファンレスでしたが、いよいよファンが付くようです。
エーピーコミュニケーションズ(弊社)
https://f2ff.jp/2022/interop/exhibitor/show.php?id=1030&lang=ja
弊社のブースでは、ネットワーク自動化のサービスや、ネットワークテスト自動化プロダクト NEEDLEWORK をご紹介していました。
ネットワーク自動化のほうでは、Ansible と SmartCS と Juniper SRX を使ったデモ環境をご用意しました。たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。
おわりに
物理的に色々見れたりお話がきけるというのは、やはり良いものだなと思いました。
展示やセミナーで説明いただいたみなさん、ShowNet STM、NOC 各スタッフのみなさまありがとうございました。
関連ツイート
ユニブーツコネクタというのか pic.twitter.com/Mg1HdhyPAK
— よこち (@akira6592) 2022年6月17日