はじめに
先日、第10世代 Intel NUC を購入して ESXi 7.0b をインストールしました。
- 第10世代 Intel NUC NUC10I7FNH を買いました - てくなべ (tekunabe)
- 第10世代 Intel NUC への ESXi 7.0b のインストールと初期設定 - てくなべ (tekunabe)
物理 NIC を追加したくなったため調べたところ、以下の記事を見つけました。
この記事で紹介されているチップセット「AX88179」と同じらしい「BUFFALO 有線LANアダプター LUA4-U3-AGTE-BK ブラック Giga USB3.0対応」がたまたま家に転がっていたため、試しました。
BUFFALO 有線LANアダプター LUA4-U3-AGTE-BK ブラック Giga USB3.0対応 【Nintendo Switch動作確認済み】
- 発売日: 2018/11/23
- メディア: Personal Computers
ほとんど前述の記事の手順と同じです。とても参考になりました。私の環境の場合は、ESXi 7.0 なので、ドライバのファイル名(後述)だけ違います。
接続
USB NIC を NUC の余っている USB 3.0 のポートに接続します。
接続直後の確認
ESXi に SSH でログインして、lsusb
コマンドで、接続直後の状態を確認します。
[root@localhost:~] lsusb Bus 001 Device 001: ID 0e0f:8003 VMware, Inc. Root Hub Bus 002 Device 001: ID 0e0f:8003 VMware, Inc. Root Hub Bus 001 Device 002: ID 8087:0026 Intel Corp. Bus 001 Device 003: ID 0b95:1790 ASIX Electronics Corp. AX88179 Gigabit Ethernet [root@localhost:~]
ASIX Electronics Corp. AX88179 Gigabit Ethernet
が追加されました。
ただし、まだドライバをインストールしていないため、ESXi 上の 物理NIC としては認識されていない状態です。
ドライバのダウンロードとインストール
こちらのサイトからドライバをダウンロードします。
ESXi 7.0 を利用しているので、ドライバファイルは ESXi700-VMKUSB-NIC-FLING-34491022-component-15873236.zip
を選択します。
ダウンロードしたドライバファイルを、データストアブラウザや SCP などで ESXi へコピーします。
その後、esxcli software vib install -d ドライバのzipファイル名
でドライバをインストールします。
[root@localhost:~] esxcli software vib install -d /vmfs/volumes/datastore1/ESXi700-VMKUSB-NIC-FLING-34491022-component-15873236.zip Installation Result Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective. Reboot Required: true VIBs Installed: VMW_bootbank_vmkusb-nic-fling_0.1-4vmw.700.1.0.34491022 VIBs Removed: VIBs Skipped:
ESXi の再起動を要求されているので、再起動します。
確認
正しく認識されたか ESXi の web にログインして確認します。
vusb0
という物理NIC が追加されました。
おわりに
たまたま家に転がっていた NIC でできてよかったです。
長期的に利用したわけではないので安定面はまだ不明ですが、とりあえずは認識しました。
2021/01/06 追記: ホスト再起動後に通信不可に
仮想スイッチのアップリンクとしてしばらく特に問題なく使っていたのですが、ホストを再起動したときにちょっとしたトラブルに遭遇しました。
症状
割り当てていた仮想スイッチのアップリンクから外れていました。
仮想スイッチのの設定で「アップリンクの追加」を押すと、もう空きがないと。あれ?
物理 NIC としては認識はしていました。
どうも中途半端な状態になっていました。
対策(その場しのぎ)
いろいろ試したのですが、うまくいったのは以下の手順。
まず、仮想スイッチの設定画面を開きます。
すると、この画面にはちゃんとお目当てのNICがアップリンクに設定されているので、特に何もせず「保存」を押す。
何回か再現して試しましたが、私の場合はこれで治りました。
さらに追記
Twitter で教えていただきましたが、現状は制限があるようです。 以下ページの Persisting USB NIC Bindings にある方法を試してみましたが、私の環境では症状変わらずでした。ただ、試してみる価値はあると思います。