はじめに
AAP 2.x になってから、Ansible の実行環境が Python の venv から、コンテナに変わりました。
コンテナの中に、利用するコレクションを仕込んでおくわけですが、Automation Controller を触ってるときに、コンテナ内のコレクション一覧を確認したいときがあります。 ターミナルの戻らずに。横着かもなんですが・・。
そんなときの力技です。
アドホック実行を利用
Automation Controller にも、CLI 同様にアドホック実行機能があります。これを応用して localhost
を対象として、確認したい実行環境を選んで ansible-galaxy colleciton list
を実行すればコレクションの一覧を表示できます。
まず localhost
があるインベントリで localhost
を選択し、コマンドの実行をクリックします。デフォルトでは、Demo Inventory
の中にあります。
ここからアドホック実行のウィザード画面になります。
モジュールに command
、引数に ansible-galaxy colleciton list
を指定します。
アドホック実行だと何故か認証情報の指定が必須(ジョブテンプレートでは任意)なので、ダミー的に Demo Credential
を選択します。
確認画面になるので起動ボタンをクリックします。
実行結果として、コレクション一覧が表示されます。
Automation Controller 4.1.0 の Default execution environment
(registry.redhat.io/ansible-automation-platform-21/ee-supported-rhel8:latest
) では以下の表示になりました。
# /usr/share/ansible/collections/ansible_collections Collection Version ----------------------- ------- amazon.aws 2.0.0 ansible.controller 4.1.0 ansible.netcommon 2.4.0 ansible.network 1.2.0 ansible.posix 1.2.0 ansible.security 1.0.0 ansible.utils 2.4.2 ansible.windows 1.7.3 arista.eos 3.1.0 cisco.asa 2.1.0 cisco.ios 2.5.0 cisco.iosxr 2.5.0 cisco.nxos 2.7.1 cloud.common 2.0.3 frr.frr 1.0.3 ibm.qradar 1.0.3 junipernetworks.junos 2.6.0 kubernetes.core 2.1.1 openvswitch.openvswitch 2.0.2 redhat.insights 1.0.5 redhat.openshift 2.0.1 redhat.rhv 1.4.4 redhat.satellite 2.2.0 servicenow.itsm 1.2.0 splunk.es 1.0.2 trendmicro.deepsec 1.1.0 vmware.vmware_rest 2.1.0 vyos.vyos 2.6.0
もちろん、途中で選択する実行環境によって、内容が変わります。
おまけ(ansible-navigator
の場合)
ansible-navigator collections
だとこんな表示ができます。ターミナルに戻ってこれをやるのが正攻法かなと思います。
コレクションを指定すると、所属するモジュール類が表示されます。さらに進んでいくとドキュメントに相当する情報も見れます。