■ はじめに
2019/04/26 に開催された JANOG43.5 Interim Meeting で「ネットワークコンフィグ分析ツール Batfish との付き合い方」という発表をさせていただきました。
Batfish は、ネットワーク機器のコンフィグのさまざまな分析、検証ができるオープンソースのツールです。たとえば、経路やACL、NTP設定などの妥当性を確認できます。 コンフィグファイルを読み込んで処理するため、実機に接続する必要はありません。本発表では Batfish の概要と、ツール調査の中で見えてきた使いどころなど、Batfish との付き合い方をお伝えします。
JANOG と Batfish という点では、JANOG 43 で「Batfishというconfigテストツールの可能性」という発表がありました。今回私からは、少し違う視点でお話させていただきました。
■ 発表内容
前半で、Batfish はネットワーク機器のコンフィグの さまざまな分析、検証ができるツールであることをお伝えしました。検証のサンプルとして、ルーターのスタティックルートを削除する前後で、どのような到達性差分がでるかを検出数する例を取り上げました。
後半では、学習の仕方、バグと思った時の調べ方、使い所をお伝えしました。 使い所としては「特定の機能を、事前に、網羅的に」検証するという3つの観点でご紹介しました。
こちらのブログの内容からもヒントをいただきました。 www.intentionet.com
資料
発表に使用した資料はこちらです。
www.slideshare.net
togetter は 2019-04-26 15:18:06 から(ツイートありがとうございます!) togetter.com
動画
アーカイブ動画はこちら(1ヶ月程度の公開予定)です。私の発表は 20:15 頃からです。
いただいたフィードバック
発表直後の質疑応答の際に、以下のコメントをいただきました。(ありがとうございます!)
島さん:気をつけなければならないこと。30ノードで検証してみた。L2のを入れると、一部検証ができなかったり。L3 が拡散してしまって。L2 のところは気をつけたほうが良いかな、と。L2 を入れるとフルメッシュみたいになってしまう。気をつけたほうが良い。 #janog
— Yoshikazu GOTO (@goto_ipv6) 2019年4月26日
L2のコンフィグは試したことがなかったのでありがいコメントでした。
確かに、デフォルトだと各ノードのコンフィグのIFのL3情報をもとにして暗黙的な接続をしてトポロジを作るので、L2が入ると確かにどうなるんだろう、という思いがありました。
試せていませんが、layer1_topology.json
という定義で明示的にトポロジを定義できるかも知れません。
tiwtter での反応 (ありがとうございます!)
凡ミス検知イイネ! https://t.co/yFtG8141ZB
— かな (@syugami) April 26, 2019
使ったことないんだけど、そんなに便利なのかな。今度使ってみよ。#batfish https://t.co/46YY3yW4K0
— ccieojisan (@ccieojisan) 2019年4月26日
何百行あるコンフィグの確認に有用そう。
— 224.0.0.5 (@uzuz_12) 2019年4月26日
GW中に触ってみるか! https://t.co/1pfQKpFa0J
■ 他の発表
他の方の発表も興味深いものばかりでした。
「RESTで休めない話!」にあった、自動化のユーザーインターフェースとして Google フォームを使っていて、GAS などでさまざまなことをキックする仕組みが印象てきでした。
■ JANOG 44は神戸
次回 JANOG 44 は、2019/07/24-2 に神戸で開催されます。次回も何かしらのかたちで参加する予定です。
https://www.janog.gr.jp/meeting/janog44/
参考: 私と JANOG
- JANOG41 Meeting in Hiroshima 参加メモ - てくなべ (tekunabe)
- JANOG41で「勉強会のフィードバックから得られた自動化への壁」という発表をしてきました - てくなべ (tekunabe)
- JANOG41.5 で「もっと気軽に始めるAnsible」という発表をしてきました - てくなべ (tekunabe)
- 【JANOG42】私にとっての「つなぐ、つたえる、つみあげる」 - てくなべ (tekunabe)
- 【JANOG42】Ansible ネットワーク自動化チュートリアルを発表してきました - てくなべ (tekunabe)
- JANOG43 レポートその1【参加編】 - てくなべ (tekunabe)
- JANOG43 レポートその2【登壇編】自動化の行き着く先は? - てくなべ (tekunabe)
- JANOG43 レポートその3【ハッカソン編】スタッフ兼参加者として - てくなべ (tekunabe)