はじめに
2025/01/22-24 に JANOG55 Meeting in Kyoto が開催されました。
今回は現地参加はできませんでしたが、オンライン配信があっためオンラインで申し込んで参加しました。
実際に現地で参加した人数は 3,832人(閉会宣言にて発表あり)と、相変わらず増えているようです。すごいですね。
本記事では、リアルタイムで視聴できたプログラムや、全体的な所感についてまとめます。
なお、各プログラムの詳細ページから資料や、アーカイブ動画が見れます(一部アーカイブなし)。アーカイブ動画は2025年7月下旬頃までの公開予定とのことです。
今回も期限が長めでありがたいです。
視聴プログラム
当日リアルタイムで視聴できたプログラムについてです。
ネットワーク作業自動化の道: 信頼性と効率性の両立
いつも通りですが、自動化の話が気になったためリモートで視聴しました。
手順書を逐次実行していくスタイルは維持しつつも、その範囲で作業を効率化する、というアプローチが選択されていたのが印象的でした。
具体的には、Jupyter Notebook で動く手順書を実現する「LC4RI(Literate Computing for Reproducible Infrastructure)」を選択されていました。
P20 で比較されているように、Ansible のように基本的に一斉に実行するスタイルは、過去手順との親和性が低い、という扱いでした。環境や作業の特性上、確かにその観点で考える必要があるかもしれないな、と知見を得ました。
逐次実行の場合は人が介在するので、システム関連携がしにくく、アーキテクチャー面のスケール性はやや低く感じました。一方で、作るハードル、使うハードルが低いのであれば、「人」の面でのスケール性は高いと思いました。
また、工夫されているなと思ったのが「パーツ化」です。動く手順書をただ作るだけでなく、再利用しやすくするためにパーツ化して、それを共有する流れを作ったのはとてもいいなと思いました。パーツ化するにあたって、手順を様々な観点で整理されたはずですが、おそらくどのような自動化をする場合でもこの手の整理は必要だと思いますので。
P12 のところで、取り組む機能の優先度をどのように決めていったか気になったので Slack でお伺いしたところ、削減効果の大きいものから順に着手したとご回答いただきました。ありがとうございました!
余談ですが、LC4RI は 私が初めて JANOG で初めて登壇させていただいたときに同じ枠で話があったので、よく覚えています。
アーカイブ視聴予定
当日参加できたプログラム以外にも、興味深いプログラムがあるため、アーカイブが公開されているうちに視聴しようと思います。
主に以下のプログラムを中心に視聴予定です。
- Rethinking AI Infrastructure: LINEヤフーが描く、内製技術で切り拓くネットワークとエンジニアリングの新時代 – JANOG55 Meeting @Kyoto
- ノリで造る!ネットワーク運用基盤開発 – JANOG55 Meeting @Kyoto
- BGPのお作法 – JANOG55 Meeting @Kyoto
- Kubernetesを活用した、Intent-Drivenアプローチに基づくネットワーク設計・作業自動化の取り組み – JANOG55 Meeting @Kyoto
- OSSのNWオーケストレータの不具合を対処し、基本動作まで半年かかった話 – JANOG55 Meeting @Kyoto
- 通信設備で発生する生物被害事例と対策について – JANOG55 Meeting @Kyoto
プログラム以外
プログラム本編以外で感じたことです。
替え玉エリア
現地では、JANOG53 Meeting in HAKATAから始まった「替え玉エリア」が設けられていたようです。
いわゆる「Ask the Speaker」的な場で、発表が終わって本編を締めたあと、廊下のような場で個別に質問や議論、名刺交換をできる場です。ラーメンの替え玉が由来。
何度か過去の回で利用させていただきましたが、本会議中のディスクカッションよりもインタラクティブなやりとりがしやすいのでいいなと思っています。現地ならではですね。
Slack のチャンネル単位
前回の JANOG54 Meeting in NARAでは、プログラムごとに Slack のチャンネルが用意されていました。
今回は会場ごとのチャンネルになっていました。もっとさかのぼると会場ごとのチャンネルだった時期もあったので「戻った」という印象です。
そのチャンネルに参加していると、視聴してるプログラムが終わった後も、次のプログラムの内容が漏れ聞こえてくるような感覚がおもしろかったです。
企画編成委員(Org)に後輩が参加(スタッフ)
今回は 企画編成委員(Org)に、後輩 @taso_int が参加していました。
弊社と JANOG との関わりとしては、個人ごとの参加から始まり、ブース出展、登壇、ハッカソンスタッフ参加などがありましたが、本格的なスタッフの参加もでき、関わりが広がってうれしく思います。
おわりに
前回 JANOG 54 ではたまたま現地参加できましたが、オンライン参加できる仕組みがありませんでした。
今回 JANOG 55 では、あらためてオンラインが復活しました。アーカイブで後で見れるだけでなく、リアルタイムで Slack のやりとりできたので、あらためてオンラインのありがたみを感じました。
スタッフのみなさま、登壇者のみなさま、ホスト企業のみなさま、ありがとうございました!
次回の JANOG 56 Meeting は 2025/07/30-08/01 に島根県松江市で開催予定だそうです。
参考
関連動画
show int さんの終了直後ふりかえり動画
[2025/03/24 追記] レポート前編 www.youtube.com
[2025/03/31 追記]レポート後編 www.youtube.com
togetter
実況ポスト、まとめありがとうございます。
弊社 NEEDLEWORK の部署の参加レポート
私と JANOG のこれまで
- JANOG54 Meeting レポートその2: 登壇編「自動化の教育ってどうやってますか?」 - てくなべ (tekunabe)
- JANOG54 Meeting レポートその1: 参加編 - てくなべ (tekunabe)
- JANOG54 Meeting レポートその2: 登壇編「自動化の教育ってどうやってますか?」 - てくなべ (tekunabe)
- JANOG53 Meeting アーカイブ視聴レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG52 Meeting 参加レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG51 Meeting 参加レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG50 Meeting in Hakodate 参加・登壇レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG49 Meeting in Kagoshima 参加レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG48 Meeting 参加レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG47 Meeting in Fukuoka 参加レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG46 Meeting in Okinawa 登壇・参加レポート - てくなべ (tekunabe)
- JANOG45 Meeting in Sapporo に参加して視野を広げる必要性を感じた - てくなべ (tekunabe)
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